突然メキシコへ。理由はまだない。

仕事がらわりとマイレージポイントが溜まりやすいのです。妻が「4月になるとけっこうポイント消えちゃうので3月までにどこか旅してきたら？」というので、そうだねぇと昼飯食べながらANAのサイトを見始めたのが年も明けた1月も中旬のことでありました。

僕が海外旅行をするのは特に仕事の関係がどうだとかって話はなくて、純粋に遊びといえば遊びなんですけど、今取り組んでる仕事の殆どは僕の頭のなかの勝手な妄想をいつどうやって実現するのか、それは誰かに喜ばれるのか、収入になるのか、みたいにとても感覚的なところに左右されたりするものだから、その意味では定期的に刺激を受けにどこかへ出かけることは、広い意味では仕事上の大切な要素だったりもするのです。

言い訳じみた前置きはさておいて、ANAのサイトをあちこち見てるとそういえば今年はケルンで開かれる国際デンタルショー（IDS)の年だったのだなあと思い出す。最後に行ったのが4年前だったと思うのでたまには顔出して見聞を広めに行くのもよいだろうといろいろ調べ始めると、やはりそのシーズンは軒並みホテルが高騰していたり、なによりも、寒いです、3月のドイツは。1月の寒い時期に3月のドイツのこととか考えるのは健康に良くないのではないか、なんて考えてしまい、そのまま見るのをやめてしまった。

数日してまたANAのサイトを眺めていると、「メキシコ直行便」という文字が見つかり、しかも僕の持っているマイルで往復できることが判明。なによりも暖かそうではないか。てか暑いかもしれない。しかも旬だ。アメリカの新大統領Mr.トランプが壁を作る、不法滞在者を追い返すなどと物議を醸し世界中で話題になっているメキシコではないか。もちろん僕も行ったことがない。これは行くべきではないのか。何かの縁を感じてしまってあまり深く調べることもなしに、ついポチッとクリックしてしまいました。

というわけで突然メキシコとなった。日程はケルンIDSについて調べてた流れでなんとなく3月後半に。その後に東京に出かける用事もあったのでそのまま都内に数泊滞在することにして、結果的に3月19日〜31日までのちょっとした長期旅行になりそうです。

さて「メキシコ行ってくる」とTwitterに書いたところ、思わぬ反応がいくつか返ってきてちょっと興味深かったりもした。ほとんどは「大丈夫？」「なんで今わざわざ？」といった感じで心配してくれるレスポンスでした。もし僕の知り合いが「意味なくシリア行ってくるわ」って書いたら僕だって同じように反応するかもしれない。でもさすがにシリアとメキシコとは天と地ほど情勢が違うだろうし、外務省のページにも危険だから行くなとは書いてないわけで、ほとんどはトランプ大統領ネタとして名前が出てるからなんとなくやばいんじゃないかっていういわゆる風評ってレベルではないかなとも思うわけです。であれば、だからこそ、行きたくなってくるのが天邪鬼たる僕の性格。

さて何かと忙しい日常にかまけてるうちあっという間に3月になってしまいました。最初は今回の旅も2014年のイギリス旅行みたいに行き当たりばったりのハプニングを楽しむつもりだったけど、メキシコ大使館から不定期でやってくるメールを読んでるうち「やばい。やっぱり危険かもしれない」と思うようになってしまい、少なくとも主な行き先と移動手段くらいは事前に手配しておいたほうが安全ではなかろうかと考え始めてしまったのでした。
（↓こんなメールが届くのです）

とりあえず地球の歩き方を参考に、

メキシコシティ
グアナファト
オアハカ

の3都市を移動することに決定。カリブ海沿岸のリゾート地も考えたけど、野郎一人で行く場所でも無かろうよと候補から外し、7日間だと3都市くらいが適当かなあと、大都会、植民地の雰囲気を残す小都市、水木しげるの本で興味を持ったオアハカの3つに絞りました。

Booking.comで安宿を探し、長距離バスや国内線を調べ上げて予約したりなんかしてるうち、あれまるで国内出張のノリじゃないか・・・と愕然とするわけですが、現地で「次はどこへどういこう？」なんてスマホ片手に何時間も調べたり、だらだらと過ごしているうちに5年くらい経ってたりとか、そういう羽目に陥らないためにも今回はある程度計画していくのが良い気がしておりました。

というわけで次回からはいよいよメキシコ旅行記でございます。

Tomorrow Never Knows (reprise)

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